葬儀・家族葬に関する実践Q&Aお葬式で飾っていた大きな遺影は、家でも飾らなくてはいけないのでしょうか？遺影が一般的に作られるようになったのは、昭和になってからです。その後は多くの葬儀で「顔」とも言える扱いとなるともに、遺影を置くために祭壇の形も変化しました。葬儀の一つの場面に、出棺の時に遺族が遺影を抱えて故人を見送る、というシーンを思い浮かべる方も多いかと思います。その遺影を仏間に飾ることが一般的という時代もありましたが、現在の住宅事情では、難しい場合も多いかと思います。現在作られる遺影の多くは、四つ切と呼ばれるサイズで、広げた新聞紙の4分の1程度です。黒い額縁やリボンなど、お葬式を連想するタイプのものも多く、お部屋のインテリアとの兼ね合いを考えると、先祖代々の遺影を何枚も並べるわけではなくても、目立つ場所に飾ることに少し抵抗を感じる場合もあるかもしれません。また、仏壇の中に小さな遺影を飾られる方もいらっしゃいます。遺影は葬具としても比較的新しいものであり、そもそも、仏具ではありませんので、仏壇の中に飾るのは、正式とはいえないのです。しかし、遺影は故人を偲ぶためのものですから、日々手を合わせる仏壇に入れておきたいと考える方も多いようです。以上の様な昨今の状況から、年忌法要などの特別なときに四つ切の大きな遺影を飾り、普段はキャビネサイズ等の小さな遺影を利用するのも一つの方法かと思います。このサイズですと、フォトフレームもさまざまな種類があり、好みや部屋の内装に合ったものを選べます。仏壇の横に普段から飾っておくこともいいかと思います。葬儀の際の遺影だけでなく、折に触れて家族で撮ったものなど思い出の深い写真と取り替えるのも、故人を偲ぶのには大変よろしいかと思います。下記のような遺影写真専門のスタジオもありますので、遺影写真に困ったら、是非ご利用ください。●http://www.ota-js.jp/ieic.htmお葬式に行くといただく「お清め塩」。実は、私は使ったことがありません。皆さん、使っておられるのでしょうか? またどのような意味があるのでしょうか?通夜や葬儀の時に、会葬御礼の挨拶状とともに小さな袋に詰められた「お清め塩」が配られることも多いと思います。
神道は「死者や葬儀は穢れ」と考え、穢れを祓う場合は必ず塩で清めたことから来ており、葬式や火葬に行くと死穢に染まるから穢れを自宅に持ち込まないという考えから清めの塩をするものです。
清めの塩は、「海水で身を清める」と言う古来の風習に由来したもので、穢(死は穢れであり伝染する)という観念は日本人の中に古くからあります。
関東地方などで葬式のときの食事を「お清め」と言うのもその名残です。
以上がお清め塩の意味あいとなります。
また、清め塩をする場合は通夜・葬儀などから帰宅したら家族の者に塩を振りかけてもらいます。
本来は、胸・背中・足元の3ヵ所に振りかけてもらいますが、現在では足元に軽く振りかけるのが一般的となってきたようです。
現在、この「清め塩」についてはいろいろな意見があります。
葬儀への参加が幾度かになれば、そのなかで清めの塩がついていない場合もあったかと思います。
宗派によっては、死穢はない、という考えから、清め塩を用いません。
一般的に仏教の各派では、生と死をひとつの世界として捉えているため死は械れたものではないとしています。
つまり、死械を認めているところはありませんから清め塩はいらないのが本来の理屈となります。
葬儀社のサービスとして会葬礼状に塩の小袋が添えられているケースがありますが、これをやめよう、という動きもあります。
いわば、清め塩をするかどうかは地域の習俗、それぞれの信仰等、さまざまな事情が絡むことなので自分自身の考え方次第です。
仮に、会葬御礼の挨拶状についていない場合でも、どうしても必要だとご白身が考えた場合は葬儀社に言えば出してもらえると思います。
知人の葬儀の知らせを受けました、通夜と告別式どちらに参列したら良いのでしょうか?　両方とも参列したほうがいいでしょうか?　また、その際の服装について注意するべき点などはありますか?
「参列した経験はあるけど、弔問のマナーをよく知らない」という方も多いのではないでしょうか? 
突然やってくる知らせにも慌てることのないように、マナーを知っておくことをお勧めします。
以前は、通夜は近親者で行い、一般の方は告別式に参列しました。
しかし最近では仕事などの都合で葬儀・告別式よりも通夜に参列することが多くなってきているようです。
もし、親しい間柄だった場合には、両日共に参列すると良いでしょう。
服装は連絡を聞いてすぐにお参りに行くときは、喪服ではないほうがよいようです。
喪服を着ていきますと、準備をしていた、ということになるのがその理由です。
通夜に参列する場合は、平服でも良いといわれますが、できるだけ地味な服装が良いでしょう。
とはいえ自宅ではなく葬儀専用式場での葬儀が多くなり、告別式に参列せずに通夜のみ参列される方も多く、また多くの方が喪服で参列されるので時間に余裕がある場合は喪服を着るのをお勧めします。
告別式に参列する場合は一般の会葬者は略式の喪服を着ます。
男性はブラックスーツに白いシャツ、黒いネクタイです。
女性は黒で地味なデザインのワンピースかスーツがいいでしょう。
アクセサリーは本来、結婚指輪以外はつけません。
また、真珠のネックレスをつける人が多くエチケットのように思いがちですが、実はこれは間違いです。
つける際は2連のものは「重なる」に通じるので避け、真珠でもイヤリングや指輪は外したほうがよろしいです。
また、平服で参列した弔問者が、喪服を着たつもりという意味で黒腕章をつけている場合がありますが、こちらも間違いです。
黒腕章の意味はお参りにこられる方に対して遺族だと分かっていただくための目印なので、平服だからといってつける必要はありません。
通夜や葬儀の服装は、故人の死を悼む気持ちを表すものです。
やはり総じて、カジュアルな服装や、華美な服装、肌の露出が大きい服装は避けたいものです。
最近、「近親者のみで行うので会葬はご遠慮下さい」という葬儀の案内が増えてきています。この場合でもお世話になった方にはしっかりとお別れをしたいと思うのですが、絶対に参列してはいけないのでしょうか?
このように近親者だけで行うので……、というご案内が増えてきた背景には、いくつかの理由があります。
従来の一般的な葬儀で会葬者へのご挨拶などに気をとられ、故人とのお別れの時間が満足に取れなかったと感じる遺族が少なくなかったのも、その大きな理由の一つです。
そのため、近親者だけでゆっくりとお別れがしたいと考え、家族葬を選択することが多いようです。
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やはり「近親者のみで葬儀を行います」という連絡やご案内が来た場合は、特に「ご会葬はご遠慮下さい」という断りが無くても、会葬を避けるのが基本的なマナーとなります。
どうしても会葬を希望される場合は、まず喪主の方にお願いしてみましょう。
その上で「